代表・顧問– President & Advisor –

代表のご挨拶と顧問の紹介を通じて、タクティールJAPANの理念や専門性をご紹介します。

奥田 典子  理事長

今日、あなたは誰かとふれあいましたか」

日本では人と人が肌で触れ合う機会が少なく、たとえ家族であっても距離を感じることが多いといわれています。触れることはただのスキンシップではなく、心の距離を縮め、信頼や安心、そして絆を育む大切なコミュニケーションです。

スウェーデン発祥の「タクティールケア」はやさしく触れることでオキシトシン(愛情ホルモン)の分泌を促し、心身のやすらぎをもたらすケア技術です。私自身このケアの力に感銘を受け、多くの人にその価値を伝えたいという思いで活動を始めました。

触れられることで心がほどけ、やさしさに包まれることで自然と笑顔がこぼれる。そんな瞬間を何度も見てきました。タクティールケアは特別な人だけでなく、誰もが日常の中で取り入れられるケアです。ふれあいの温もりが今を生きる私たちに必要な「つながり」を生み出す――その力を信じて、これからも活動を続けてまいります。

五味 豊二  顧 問

[ 役 職 ]
・株式会社日本スウェーデン福祉研究所 代表取締役
・株式会社ジェイ・エム・シー 代表取締役
・一般社団法人日中国際交流協会 理事
・一般社団法人日本介護事業連合会 常勤顧問
・一般社団法人全国軽貨物協会 顧問

「人の役に立つこと、それが私のロマン」

私は、福祉先進国スウェーデンを訪問し、高齢者介護・福祉に関して見聞してまいりましたが、その中でスウェーデンタッチケアを実際に体験し、その効力に魅せられました。スウェーデンではこのタッチケアが未熟児、認知症、緩和ケアなどの医療現場で西洋医学を補う補完療法として位置づけられ、今では様々な国の大学・研究機関で「なぜ効くのか」が研究されていることを知りました。そこで、私はスウェーデンのシルヴィア王妃陛下が設立されたシルビアホームと独占包括提携契約を結び、2005年に株式会社日本スウェーデン福祉研究所を設立し、「タクティールケア」として日本への導入・普及に尽力してまいりました。

タクティールケアをより良く、より高みに、そして広く普及させるためには、まず“心”と“情熱”のある会社であり、教育であり、施術であることが大事だと考えます。この点から、今回私は新たに「タクティールJAPAN」の設立を要請いたしました。設立して1年足らずでNPO法人に認定され、その活動が高く評価されており大変期待しているところです。

私は今までタクティールケア以外にも、日本医療食協会の設立や介護事業の充実、沖縄読谷村開発などに携って参りました。私のモットーは「人の役に立つこと」、そのためには何でもやります。百の理屈より一つの実行で人の役に立つ、それが私の「ロマン」です。これからの社会構造を考えるとき、認知症、障害者、終末期介護の質や負担、さらには雇用者における労働環境などについては抜本的な改革が必要です。タクティールケアがその一助となり、豊かな社会が実現されるようになればこれ以上の喜びはありません。タクティールJAPANが新生タクティールケアとしてますますの社会貢献が出来るよう、精一杯のサポートをする所存です。よろしくお願いいたします。

グスタフ・ストランデル 顧 問

[ 役 職 ]
・国際ケアシステム株式会社 代表取締役
・社会福祉法人一静会 理事
・日本企画協会高齢社会対応標準化委員会 委員
・武蔵野大学 ウェルビーング学部 教授

ようやく、ウェルビーイングの時代へ」

1990年に世界保健機関(WHO)で、緩和ケアは「治癒を目指した治療が有効でなくなった患者に対する積極的な全人的ケアである。痛みやその他の症状のコントロール、身体的、精神的、社会的、そして実存的な問題の解決が最も重要な課題となる。」と定義されました。

また、「緩和ケアの目標は、患者とその家族にとってできる限り可能な最高のQOLを実現することである。末期だけでなく、もっと早い病期の患者に対しても治療と同時に適用すべきである。」と、その目標を設定しています。緩和ケア(Palliative Care)は、ラテン語のパリウム(Pallium)に由来し、「マント」という意味です。ホスピスというのは、ラテン語の「ホスピティウム」に由来し、「暖かく迎える」という意味です。

1996年からはその緩和ケア理念が特に認知症ケアの分野では大きな変化を起こしました。私は1997年初めて日本の介護施設を訪れました。その後自ら何百か所の現場を見学し、高齢者のほとんどが寝たきりで、オムツを付けられ、防げたはずの床ずれがあり、全員が一律の介護を受けていました。正に、身体的なケアしかしなかったと言っても過言ではないと思います。しかし、当時でも全く違うケアを挑戦していた日本のパイオニアたちとの出会いもありました。その多くのパイオニアたちはスウェーデンとデンマークのケアを参考にしていました。2003年から在日スウェーデン大使館の中で、私はスウェーデン福祉研究所を設立することになり、多くの日本の方と一緒にスウェーデンへ行ったり来たりしました。そこで一緒に発見したのは「タクティール」の手法でした。タクティールは1960年代に看護師のシーヴ・アーデビーによって考案され、「触れる」という意味のラテン語に由来しています。相手を包み込むように優しく触れることを特徴としていて、基盤となる緩和ケア理念の「マント」と「暖かく迎える」の明らかな代表となる手法だと思いました。日本の永平寺の中には「知識を活かす心と行いこそ大切である」と書いてありますが、緩和ケア理念が「知識を活かす心」だとしたら、タクティールはその「行い」だと思っています。

 そして、ウェルビーイングの時代へ。この言葉はWHOではもう既に1946年から紹介されています。緩和ケア理念と共通しているのが多く、「健康とは、単に疾病がない状態ということではなく、身体的、精神的、そして社会的に、完全に満たされた状態にある」となっています。2021年は日本におけるウェルビーイング元年となり、政府が毎年発表する「成

長戦略実行計画」において、「国民がWell beingを実感できる社会の実現」という文脈で   ウエルビーイングが登場しました。そして、2024年に日本の武蔵野大学が世界初ウエルピーイング学部を設立しました。ウエルビーイングのすべての側面を満たす手法は、相変わらずタクティールケアなのでしょう。ご一緒に学んで、普及しましょう。

奥田 康司  副代表

[ 学歴・職歴 ]
・1980年 山口大学医学部卒業
 久留米大学第二外科学講座入局
・1986~1987年 ビッツバーグ大学移植外科留学
・1996年 久留米大学外科学講座 講師
・2005年 久留米大学外科学講座 助教授
・2007年 久留米大学外科学講座 准教授
・2015年 久留米大学外科学講座肝胆膵外科部門 教授
・2021年 戸畑共立病院 外科顧問、消化器外科部長

茂木 祐介  顧問弁護士

[ 略 歴 ]
2007年 3月 慶應義塾大学法学部 卒業
2009年 3月 慶應義塾大学法科大学院法務研究科 修了
2010年 9月 新司法試験合格
2010年 11月 最高裁判所司法研修所 入所

2012年より弁護士として活動。多くの顧問契約を抱えており、中小企業の様々な法律相談に日々対応している。

2015年 12月
株式会社船井総合研究所主催 法律事務所研究会「The Leading Firm 働く所員が誇りを感じる事務所賞 ベスト勤務弁護士部門」受賞

2017年 12月
株式会社船井総合研究所主催 法律事務所研究会「所長の片腕賞 弁護士篇」受賞

島田 妙子  スーパーアドバイザー

[ 役 職 ]
・関西大学客員教授
・ ( 一財 ) 児童虐待防止機構オレンジ CAPO 理事長
・ ( 株 ) イージェット 取締役会長
・ 兵庫県児童虐待等対応専門アドバイザー
・あいうべ協会認定 息育指導士
・ ( 一社 ) 日本アンガーマネジメント協会認定
・アンガーマネジメントファシリテーター
・アンガーマネジメント叱り方トレーナー
・アンガーマネジメントキッズインストラクター
・アンガーマネジメントキッズインストラクタートレーナー
・アンガーマネジメントハラスメント防止アドバイザー

1972 年 神戸市北区生まれ。
4 歳の頃、両親の離婚で兄二人と児童養護施設に入所。
7 歳の時、父の再婚で家庭に復帰したが、継母と実父による壮絶な虐待が始まり、何度も命を落としかけた。
現在は、関西約150園の学校・幼稚園・保育園の『想い出のアルバム』DVD・Blu-rayソフト制作会社を経営。
2010 年末、心の支えであった次兄が白血病で他界した。
これを転機に兄の思いを引き継ぎ、本当の意味での「児童虐待の予防」にむけての自叙伝を執筆するとともに、「大人の心を助ける」講演活動を積極的に行っている。
「虐待」だけでなく、「命」「愛」「子育て」「障がい」「介護」の幅広い内容により、中学生から大学生、保護者、行政職員、教員を対象に講演活動中。
またその活動は、新聞やメディアに多数取り上げられ、実体験を基にした話には体験したからこそ伝えることができると定評を得ている。
2019 年11 月NHK『クローズアップ現代 +』出演。

「誰かお父ちゃんの心を助けてあげて!」


私が父から虐待を受ける前の幼少の頃、父は本当に優しかった。
深夜仕事から帰ってきた父が「今日もえらかったなあ」と私の頭や顔、背中を撫でてくれました。
あの父の掌があったから、虐待の日常であっても私は心の中で父を信じ、父の笑顔を祈り、なんとか堪えられていたのだと思います。

「誰かお父ちゃんの心を助けて!いつも心の中で叫んでいました。

『掌の温もりは忘れない』辛かった過去もすべてが財産となった今日、奥田典子先生、そしてタクティールの皆様との出逢いに私は心から感動しています。『掌の感動を』~タクティールケア~スウェーデンからもたらされたこの施術と理念が広く普及して一人でも多くの方々の心と身体が癒やされることを願い、これからも応援させていただきます。


(一財)児童虐待防止機構オレンジ CAPO
島田 妙子

タクティールJAPANは、スウェーデン発祥の“触れるケア”を通して、人と人のつながりを大切にする活動を行っています

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FAX:092-985-6895

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